ANAキャリア運賃の一部改定について
2019年 プレミアムエコノミーでANA修行される方には
改悪 とも考えられる改定となりました🛬
ANAキャリア運賃を一部改定します。
2018年12月5日(水)以降にご購入の航空券について、改定後の運賃を適用させていただきます。上記適用開始日以前にご予約いただいた場合でも、ご購入が適用開始日以降の場合は変更後の運賃・規則が適用となります。
変更点(タイ/シンガポール/インドネシア/マレーシア/インドのみ抜粋)
適用条件を一部改定します。
プレミアムエコノミー「Full Flex Plus」(G)
プレミアムエコノミー「Basic Plus」(G)
プレミアムエコノミー 「Value Plus」(E)
廃止
プレミアムエコノミー「Super Value Plus」(E)
新設
プレミアムエコノミー「Super Value」(N)
「Super Value Plus(E)」と「Super Value(N)」との違い
上記は、ANAホームページの「プレミアムエコノミー 運賃の種類とご利用いただけるサービス」の説明を切り取ったものです。この表は、改定前の状態が記載されています。
今回の「Super Value Plus(E)」と「Super Value(N)」との大きな違いは、下記の2つです。
・アップグレード対象 ⇒ 対象ではなくなった
・マイル(プレミアムポイント)積算率が100% ⇒ 70%
どういうことか説明をいたします。
今回の改定では、プレミアムエコノミー「Super Value Plus(E)」が廃止となり、プレミアムエコノミー「Super Value(N)」が新設されました。Plusではなくなったので、アップグレード対象運賃でないことは、理解しやすいかと思います。
もう1つ、今回の改定では、マイル積算率(プレミアムポイント積算率も含む)が変更になりました。従来の「Super Value」は、マイル積算率が100%でしたが、新規の「Super Value(N)」では、積算率は70%へと改悪となりました。(12月5日時点でホームページの修正は入っておりません)
参照 ▶ プレミアムエコノミー 運賃のご紹介 ANA
海外発券の場合
海外発券の場合、少し状況が異なります。
クアラルンプールで、プレミアムエコノミーの発券予約を進めていくと、運賃の種類は「Basic Plus 」を選択することになります。実は、この「Basic Plus + Nクラス 」は、ANA運賃規約に明記されておりません。海外発券では、運賃規約が日本発券とは異なり、条件が特殊になっていますのでご注意ください。
「Basic Plus + Nクラス 」については、現時点では、下記のような条件になっています。
①マイル積算率70%
②プレミアムポイント積算率70%
③アップグレード不可
④予約変更・取り消し可能(手数料は必要です)
⑤乗換・途中降機可能
⑥最長滞在日数6か月
⑦最低旅行日数なし
海外発券もNクラスが12月5日から新設されたようですが、①~③については、以前より改悪となっています。④~⑦は以前と変更がない点になります。
「海外発券のNクラス」と「日本発券のNクラス」では、①~③は同じとなりましたが、④予約変更可能となっていたり、⑤途中降機も可能/不可能の違いがあります。特に、④の予約変更可能な点は、大きな違いですね。海外発券のほうが、日本で発券するよりもお得な条件と言えますね。(以前から同じですが・・・)
この条件は、オペレーターの方に調べて頂きました。「現時点で」と記載したのは、海外発券の場合は、日本発券よりも規約が変更になり易いためと、都度、変更がないか、ご注意・ご確認ください、とのことでした。
Basic Plus + Nクラスの場合のプレミアムポイント
今回の改定、特にマイル・プレミアムポイントの70%は、数値で比較すると衝撃的な違いがわかります。いままでのように100%と思い予約すると「うわっ…私のプレミアムポイント、低すぎ…?」という事態になることも考えられますので、気を付けてください。
積算率が70%になっても、その分価格も安くなれば、メリットはあるのですが・・・予約が多ければ運賃が上がる現行のシステムでは、予約が入ってしまえば、安くなりえない状況になる可能性が十分にあります。(確保されている席も不定です)
2019年ANA修行される方にとって
今回の改定について、海外発券価格を調査してみました。
一概にいえませんが、印象として、12月5日以前と比較して、安くなっていないと感じました。プレミアムポイントだけの目線で考えるのであれば、価格が3割も安くなっている印象は全くありませんでした。今後、海外発券で安い旅程を探すことは難しくなってきているのが正直な感想です。
今回、特に衝撃的だったことは、この改定が12月4日発行、12月5日施行となっていた点です。突然の変更に、ANAの今後の動向に予断を許さない状況となる可能性が高いと感じています。ANAが今後いつ、どのような方針転換、規約変更をするのかわかりませんので、先行して予約も検討しなければならなくなりました。
2019年はANA修行の方にとって受難な年となりそうです。
余談⛄
今回のNクラスについて質問しようと海外サポートデスクに電話したら「プラチナサポートです」と案内されたので、つい、まだプラチナではなくてすいませんと謝ってしまいましたが、先日プラチナになったばかりでした🛫